今日は前回の「チーム、会社が進んでいく方向の共有はできていますか?」からの続きを書かせていただきますね。
前回はチーム内での目的、目標、ゴール、ビジョンの共有をしましょうというお話でした。
今日は個々の意見が違う時のコミュニケーションの取り方についてのお話です。
目的、目標、ゴール、ビジョンの共有ができた上で同じチーム内のAさんとBさんの意見の隔たりがある場合。
例えばAさんは既存の商品を改良したaという商品を提案している。
Bさんは全く新しく開発するbという商品を提案。
それぞれが自分の提案のメリット、デメリットを主張し、相手商品のデメリットを指摘しあうという形になると思います。
この時冷静にディスカッションできている場合は良いのですが
A「君の案では開発コストがかかり過ぎるんだよ!それでは回収できるのがいつになる事やら。どうしてそのくらい計算できないんだ!」
B「いやいや、そっちの案では商品に目新しさがないから利益率が上げられない。そもそも斬新さが無い商品なんて売れるのかさえ疑問だよ。センスを疑うね。」
このように商品や企画のメリット、デメリットだけでなく感情を絡めた対立になってしまうとまとまる話もまとまらないばかりか、その後色々良くない影響を残す事になってしまいます。
例えば強引にどちらかの案を採用する事になった場合、後々感情的なしこりを残し全員で一致しての開発体制ならなかったり、意欲的に動かないメンバーが出てくる可能性も出てきます。
そこでディスカッションの進め方として
まずして頂きたいのがお互いの意見や案を一旦受け入れると言うこと。
まず
「なるほど、そういう考え方なんだね。」
「そういう視点で考えているんだね。」とお互いが相手を受け入れ合う。
そして相手の案に興味を持って話を聴く。相手の案の良いところはどこなのだろうと探しながら聴く。
人の脳には無意識では欠けている所を探すという習性があります。できていない所はどこだろう?ダメな所は何だろう?と。
ちょうど視力検査の時にCの開いている所を探すように。

良い部分、出来ている部分にフォーカスして聴く
良い部分、出来ている部分にフォーカスして聴く。
「彼の案の優れている所はどこだろう。」
「自分の案に無くて彼の案にある良い部分はどこだろう?」と。
その上で相手の案の欠点を指摘する場合、例えば
「既存商品の改良で進めると開発コストを大幅に削減することができます。」
「なるほど、そういう視点で考えているんだね。確かにところでその場合コストは削減できるよね。ところで利益率についてはどうだろう?」
と、相手の意見を否定せず、受け入れて「ところで」と視点を変える。
人の心理として否定されればされるほど自分の持論に固執したくなるというものがあります。
簡単な一言ですがこの「ところで」を挟む事によって相手に否定された気持ちを抱かせずにディスカッションを進める事ができます。
加えて最後を質問形にし、「あなたの意見が聞きたい」という相手を尊重する姿勢を示す事で更に良いコミュニケーションの形にする事ができます。
「なるほど、君の意見はそうなんだね。ところで僕はこういう意見を持っているんだけど、これついてはどう思う?」
「君の考えはよくわかった。ところで〇〇という意見も出ているのだがそれについてはどのように考える?」
このような伝えた方であれば相手も否定された感じを受けないので前向きなで建設的なディスカッションをすることができます。
「ところで」+質問形
是非使ってみて下さい。
今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。